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ロワール (トウーレーヌ・ヴーヴレ)
date : 19 03 2005 ~ 22 03 2005
3月下旬に初めてロワール地方を訪れました。目的はロワールのAOCTouraine(トゥレーヌ)とAOCVouvray(ヴーヴレ)で自然なワインを生産しているドメーヌを訪ねるためです。あまり知られていない地区ですが、低価格でコストパフォーマンスの良い、ワインが生産されています。今回は、3件しか訪ねることができなかったですが、僕自身もすごく勉強になり、改めてワインを好きになりました。 今回、訪れたドメーヌはまず日本人女性がドメーヌを起こし、トゥレーヌ地区でワインを造っているDomaine des Bois Luca(デ・ボワ・ルカ)。こちらのドメーヌのオーナーは、新井順子さんです。現在、6haの畑があり(すべてビオディナミ)、Sauvignan Blanc, Cabernet Franc , Gamayを栽培しています。ですが、現在2haの畑を休耕地としており、今年その畑にPinot Noirを植える予定だそうです。この畑も今まで空き地みたいなものだったので、すぐに樹を植えると畑自体がビックリするということから、去年は花畑として畑自体を目覚めさせていたそうです。ワインとは自然の産物なので、彼女はワイン自体に手を加えるなどせず、畑を活性化するなど元気づけることを大切にしています。畑など彼女のやっていることをわかりやすく説明すると、西洋医学か東洋医学かということです。これは例えなのですべてじゃないですけど。例えば風邪をひいて熱が出た時、西洋医学の考えは薬を飲んで熱を引かせ治すことであり、東洋医学の考えでは水をたくさん飲み、汗を出させ熱自体を体内から放出することによって、熱を下げることです。これは一つの例です。このようにあくまでも自然に逆らわず、より元気をあたえることを行っておられます。 彼女のワインはこのように造られているので、補糖・補酸は一切行れていません。なのでワインも良い意味のみずみずしさとフルーティさが備われています。飲んでいるときに素直においしいという言葉が、頭に浮かぶようなワインです。
(Dmaine des Bois Luca の畑にて)
(去年、花畑だった畑にて)
次に訪れたドメーヌはVouvrayの Domaine Lemaire Fournier (ルメール・フルニエ)です。ルメール・フルニエはまだあまり聞いたことのない造り手さんです。僕も2ヶ月前に知りました。オーナーはマリー・アニック・フルニエさん。天才醸造家と言われたニコラ・ルナールがルメール・フルニエで醸造責任者として働き、ビオロジックを前提とした畑でぶどうを栽培し、ワインを生産しています。こちらのCaveは洞窟のようでした。 僕はVouvrayのワインを、記憶をたどる限り初めて口にしました。VouvrayにはMoelleux(モワルー),Demi Sec(ドゥミ・セック) ,Sec(セック)と簡単にすると3通りの味わいがあります。日本語にすると前者から、心地よい甘味、中辛口、辛口となっています。このような違いはありますが、ここのワインは酸味がすごく生き生きしており、そしてさわやかでおりながら複雑な味わいもある、こくのあるワインでした。余韻もすごく持続し、GF・レモンの風味を口いっぱいに感じ、ミネラル感もすごく感じました。ゆっくり時間をかけて味わいたいワインだと僕は思いました。
(Domaine Lemaire Fournierのカーヴにて)
最後に訪れたのはロワール自然派のリーダー、ジャン=マリー&テュエリー・ピュズラ兄弟のドメーヌClos du Tue-Boeuf (クロ・デュ・トゥエ・ブッフ)です。Cheverny(シュヴェルニー)、Touraine(トゥーレーヌ)というAOCですが、両者ともみずみずしくフルティーで果実のエキスと酸に支えられ、高いレベルでバランスをとっています。そして、驚いたのがコストパフォーマンスの高さです。ワインの構成はすばらしいにもかかわらず、現地での価格が、銘柄のすべてが10ユーロを切る価格なのです。ほとんどの銘柄が6ユーロ前後なのです。これには、驚きました。ということで僕の個人用として、何本か購入したしだいです。
(記念撮影 clos du tue-boeufにて)
訪れたドメーヌ同士とても仲がよく、アドヴァイスなどし合う親しい仲だそうです。このトラクターはあのドメーヌから譲ってもらったなど・・・ 今回、これらのドメーヌを訪れ感じたのは、自然を大切にするということは、僕たちが口にするものをおいしくさせるということなのです。化学的なものを使うと、僕たち自身も不健康になり、畑たちも不健康になっていきます。今では、このような考えが広まりつつありますが、ワイン生産者だけでなく他の事柄にも、このような動きが広まっていくことが、これから大切になっていくと思いました。 小泉 真人 |