こんにちは。
 昨年末からぜんぜん書いていなかった日記を、最近たて続けに書いています。なぜでしょう?それは、最近よくどこかへ行ってることもありますが、一番の理由は大将に「なんでもいいから、書くのが大事なんや!」って言われたからでしょう(笑)。

 それでは、今回のテーマであるアルザスについて書いていきます。
 4月の終わりに2泊3日でアルザスへ行ってきました。行ってきたと言いましても、毎日毎日テイスティングです。観光は殆どしていません。私は建物や観光名所を見るようなことには興味がありませんが。。。でも最近、他の地域に行ったら、いつも「少しでも興味を持たないと」と、思っているのですがなかなか持てません。本当にワインばかりです。たとえば町の中を散歩していても、「ワイン屋・ワイン屋」と探しているしだいです。

 それでは、まずアルザスの畑をご覧下さい。



 アルザスの畑は平らなところもありますが、斜面が急なところは30度ぐらいあると思います。この写真の丘(というか山)の斜面は10度前後だと思います。それでも仕事をするとなれば、私が今働いてる畑よりもずっと大変でしょう。まず、アルザスの畑を見て、私はアルザスでは働きたくないと思いました。少しブドウの樹の仕立て方は高くなっていますが、見るからにここは大変でしょう。

 アルザスのブドウの樹です。ブルゴーニュよりも高く仕立ててあるのがわかると思います。



どうでしょうか?わかりますか?
芽が少し出ています。アルザスは他の地域にはない、オリジナルな仕立て方です。主枝を2本残し、来年用の助枝も2本残します。そして、M字型に固定しています(前々回の日記で書いたと思いますが、これがアルザスのattachageという作業後)。

今回、訪問したドメーヌは6件です。アルザスはなんといっても、種類がありすぎです。主要品種だけで4種類(これらはGCに植えられる品種リースリング・ゲヴェルツ・ピノグリ・ミュスカ)、そして残り3種類(ピノブラン・シルヴァネール・ピノノワール)です。赤はピノノワールだけですね。そして、Vendange Tardives(遅摘み、以下VT)、 Selection Grains Nobles(粒選り摘み、以下SGN=貴腐ワイン)があるのです。
1件1件がすごく時間がかかりました。今回6件まわってテイスティングした数が、なんと116種類でした。多すぎですよね。

テイスティングでは、まず最初は赤のピノノワールから入り、軽くて辛口のシルヴァネール、ピノブラン、ミュスカ+GCに続き、しっかりした辛口のリースリング+GC、ピノグリ+GC、ゲヴェルツ+GCとなり、最後はこの順番でVT、SGNと甘いワインへとテイスティングしていきます。この順番はどこのドメーヌでも殆どいっしょでした。糖分の低いものから高いものへと進んでいきます。

次に全体の味わいについてはすべてにおいて、ミネラル感があり、シャープな酸があるワインです。そして、これらにどのくらいの糖度が乗っかってくるかという具合です。ワインによって弱かったり強かったりしますが、私は最初から余韻まで残るシャープな酸がすごく気に入りました。良い造り手のSGNでは、最後まで酸が十分に感じられます(糖度に負けない)。
この力強い酸・ミネラルはどこからくるのでしょうか?それは土壌からだと思います。アルザスには50のGCがあり、14のSol(土壌)で成り立っています。主にVolcanique(火山質)、gres(砂質)、Argile-Calcaire(粘土質石灰岩)の土壌からは良質のワインが出来るそうです。

少し長くなってしまったので、この辺で終わりますが、最後にアルザスに行きワインを飲んで感じたのが、アルザスワインは「日本食に合うワインだな」と、そして「寝酒にVTやSGNを飲みたいな」と思いました。
贅沢ですよね。。。