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こんにちは。今回は南フランスのことを書こうと思っていたのですが、シャトーヌフ・デュ・パプ(以下CNP)での訪問について書いていきます。いろいろと変わってすみません。 その前にブルゴーニュ報告を・・・。 ブルゴーニュは天気もよくなり、このまま続けば05年に負けないよい年となるでしょう。5月は天気も悪く寒かったですが、6月に入り天気がよく気温も上がり、ぶどう樹は思う存分生長しています。病気も少なく、今のところ順調な生長ぶりです。現在の気温は昼間35度前後を記録し、雨もたまに降る程度です。そのぐらいの雨は問題ありません。ですが、これからヴァンダンジュまでいい天気であるよう、祈らなければなりません。楽しみです、ヴァンダンジュが。 それでは、CNPについて書いていきます。 私は6月29日から7月1日まで行ってきました。 まずCNPのことを書きましょう。 CNPには13品種のぶどうを植える事ができます。赤・白ワインが造られ、アルコール感のあり、飲みごたえのあるワインを生産している地域です。品種が多いわけもあり、味わいも多々あります。個性的なワイン、バランスがよくきれいなワインなど、ドメーヌの信念に基づき味わいが違っていきます。ブルゴーニュにはないおもしろさだと思いました。 土壌はブルゴーニュと同じArgilo-calcaire(粘土質石灰岩)や、Marne(泥灰岩質)、そして表土にはQuartz(クァーツ)と呼ばれる水晶が覆っています。この石、見た目は丸い石ですが、割ってみると水晶だとわかります。写真を見ましょう。他にSable(砂)に覆われている地区もあります。 ![]() ![]() これがクァーツです。CNPはローヌ川に近い地域なので、もともと川にあったものなのでしょう。なので、すごく丸々した石です。 土壌はこれらによって成り立っています。 気候は暑く乾いている土地です。ブルゴーニュに比べ、病気も少ないんですが、太陽の日差しが強いためブドウが焼けてしまうこともあるようです。 次に訪問してきたドメーヌについてです。 ![]() まず初めにシャトー・ボーカステルに行ってきました。シャトー・ボーカステルは100haも畑を所有しており、CNPに規定されている13品種、全部を用いてワインを造っているドメーヌです。ここのドメーヌは設備も整っており、造り方もテクニックで、バランスがよく、すごくきれいなワインを造っています。白はミネラルとアルコールがしっかりしたボリュームのある味わいです。 次はドメーヌ・ぺゴーを訪問しました。 こちらのドメーヌは17haとあまり大きくなく、造りもクラシックです。ワインはまわやかさがあり、シルキーな味わいです。その中に野性味のある味わいがあり個性的なワインです。 三件目はドメーヌ・マルクゥー。こちらも20haと大きくはありません。こちらのワインは個人的には好みの味わいでした。エレガントな酸、そしてミネラル感とスパイス、細かく柔らかいタンニンと絶妙のバランスです。若くてここまで楽しませてくれるワインなので、これから熟成したらもっと楽しませてくれるのではないかと思います。特にV.V(ヴィエイユ・ヴィーニュ、古樹)から造られるものはすばらしいの一言です。 4件目はシャトー・ラヤスです。ここのドメーヌの畑は表土にクァーツじゃなく砂が覆っています。すごく畑も柔らかく質のよいブドウが作られているのでしょう。 ![]() ここのドメーヌも決して大きなドメーヌではありません。畑は12haあり、赤のCNPはグルナッシュ100%です。こちらで造られるワインはアペラシオン コート・デュ・ローヌのフォンサレット(こちらのワインはグルナッシュ、サンソー、シラーのアッサンブラージュ=ブレンド)、アペラシオン CNPでピニャン、シャトーラヤスを造っています。 味わいは香りや口当たりが柔らかく、とても透き通った酸・ミネラル、少しスパイスを感じ、上品でやさしいワインです。CNPなのに強くなく、とても優雅な味わいです。 最後はドメーヌ・アンリ・ボノーというCNPの地域にしては、ものすごく小さなドメーヌです。畑の所有はたったの5ha。品種はグルナッシュだけです。 こちらの畑は区画が2つあり、les diversという区画とles crausという区画です。この後者の区画はCNPで一番優れている区画だと言っていました。 強くてエレガントな酸、ミネラルもたっぷりあり野性味のある味わいです。そしてものすごく深みがありバランスもよく、余韻も驚くほど長いワイン達を造っています。こちらのワインは、驚くほどとても複雑で深い味わいです。 そして、最後に本当にいいぶどうができた時にしか造らないキュヴェを開けてくれ、感動しました。そのワインはキュヴェ・スペシャリテと呼ばれ、シェリーのようなニュアンスがあり、なんとも奥深い味わいでした。永遠に余韻が消えないのではないかと思うワインです。 このように個性のある5つのドメーヌをまわりましたが、すべての生産者に言えることは畑の特徴をうまく出し、そして造り手の信念もワインに入れ、すばらしいワインを造っているということです。CNPとは一つに区切れない地域だと感じました。まだまだすばらしい造り手はあると思うので、また行きたいと思います。 最後に私はグルナッシュが個人的に好きなんだとわかりました。あくまでも個人の好みですが・・・(笑)。 |