OWARIYA地下セラーにて
今回御提案させて頂くワイン
泡 | Extra Brut Amboniacus Grand Cru | 2008 | 750ml | マルゲ |
〃 | Brut Nature Les Crayeres VV Grand Cru | 2008 | 750ml | マルゲ |
〃 | Extra Brut Amboniacus Rose Grand Cru | 2009 | 750ml | マルゲ |
赤 | Cote Rotie Champin Le Seigneur | 2004 | 750ml | ジャン・ミッシェル・ジェラン |
〃 | Cote Rotie | 2004 | 750ml | ピエール・ガイヤール |
〃 | Cote Rotie Brune Et Blande | 1989 | 750ml | ギガル |
〃 | Cote Rotie | 1976 | 750ml | シャプティエ |
今回のワインの生産者情報
参照(http://sakemorita.com/champagne1415.html)
● マルゲ(ブノワ・マルゲ)
今は伝説的な醸造家となりつつある同志“エルヴェ・ジェスタン氏”と共に、個性のある素晴らしいシャンパーニュを造る新時代の引率者です。
参照(http://item.rakuten.co.jp/fitch/c/0000001680/)
● ジャン・ミッシェル・ジュラン
そして一段一段階段を登っていくように、いいものを造っていく」
コート・ロティの主要な造り手で、古樹から洗練された密度の高いワインを造っています。典型的な現代醸造を行っており、厚みと純度のある果実味が特徴的です。
参照(http://item.rakuten.co.jp/fitch/10011601/)
● ピエール・ガイヤール
コート・ロティのブルゴーニュ的性格を優しく引き出した繊細なワインを造っています。彼の造るワインは、独特のまろやかなバランスと官能的な魅力を持っています。
参照(http://www.miya-vie.jp/?p=984)
● M ギガル
「ギガルを知ること。
歴史と魅力を知ることだ。」
コート・デュ・ローヌ地方の雄であり、多くの素晴らしいワインを産む偉大な造り手。1946年の創業以来変らず、畑ごとのブドウをブレンドして味を決めるという手法を取っています。
参照(http://item.rakuten.co.jp/s-authority/france0305/#france0305)
● M シャプティエ
ギガルと双璧をなす偉大な造り手。特定の味わいや一定のスタイルを造らず、畑によって異なるテロワールの個性や微妙なニュアンスの差が楽しめるワインを造ります。
お久しぶりです。今回も書かせていただきます、尾張屋の住廣です。
今回はシャンパーニュの先駆者“マルゲ氏”のシャンパーニュ3アイテムと、北部ローヌ渓谷のコート・ロティを4アイテム楽しみました。し・か・も、今回はコート・ロティの巨匠“M ギガル”“M シャプティエ”のビンテージワインを頂ける事に・・・
とその前に、皆さんご存知だとは思いますが、今回は僕の勉強のための補足説明に暫しお付き合いくださいませm(..;)m
今回頂いたコート・ロティとは・・・・
(参照http://www.enoteca.co.jp/item/list?_label=8A)
シラーで造られるワインの最高峰、南フランス・ローヌ地方で造られるコート・ロティ。「焼けた丘」を冠するこのワインは、フローラルでフルーティー・芯の強さがありながらローヌ地方のワインの中でも、最も繊細なワインとされています。
花崗岩系の土壌とドイツのモーゼルのような厳しい急斜面の地形が特徴で、機械化は出来ず、特にコート・ブリュンヌ(茶色の丘)とコート・ブロンド(金色の丘)は、 歴史的にも有名です。この2つの名前は、この地の領主・モジロン公爵に、ブロンドとプリュンヌ(茶色) の髪の2人の娘がおり、この2つの丘を、この娘達に分け与えたと言う逸話に由来するようです。
とまあ、説明するとこんな感じです。
ちなみに、コート・ブリュンヌは粘土に酸化鉄が混じった土壌で力強く男性的で、コート・ブロンドは砂とストレートで石灰質に富みシリカの混じった土壌で繊細で女性的だと言われています。
では、気をとり直して、最初のシャンパーニュから・・・
No.1 Extra Brut Amboniacus Grand Cru 2008 マルゲ
セパージュ:ピノ・ノワール68% シャルドネ32%
白い花・白桃の香りを感じ、ふくよかな酸味と果実味が広がっていきました。少量のミネラルも感じ、複雑味も有り、余韻も長く、清涼感ある味わいで、夏にピッタリのように感じました。
No.2 Brut Nature Les Crayeres VV Grand Cru 2008 マルゲ
セパージュ:シャルドネ70% ピノ・ノワール30%
白桃・蜜の香りを第一に感じ、白い花のニュアンスがありました。こちらも果実味・酸味共に豊かですが、酸味が柔らかく余韻にキレがありスッキリとしていて、全体的に優しい印象を受ける味わいでした。
No.3 Extra Brut Amboniacus Rose Grand Cru 2009 マルゲ
セパージュ:シャルドネ84% ピノ・ノワール16%
フレッシュなスモモの香り、ほのかな木のニュアンスがあります。赤系ベリーの果実味が、口の中で後を追うごとに強くなっていきますが辛口ですっきりしており、少量のタンニン・ミネラルを感じるワインでした。
マルゲ氏のワインは、全体的に桃の香り・ふくよかな酸味を感じ、これが特徴なのではないかと思っています。どれも飲んでいて疲れる事もなく、夏に冷やしていただきたいと思うワインでした。
ちなみに・・・・・
僕のオススメ “No.2 Brut Nature Les Crayeres VV Grand Cru 2008 ”でした。あの優しいニュアンスが特に好みでした。(^^)
同じワインを試飲していた同僚の“自称”イケメン松尾君は“No.3 Extra Brut Amboniacus Rose Grand Cru 2009”がオススメだそうです。ミネラル感が良かったみたいです。
さてさて、お次はビンテージワインもあるコート・ロティの登場です
No.4 Cote Rotie Champin Le Seigneur 2004 ジャン・ミッシェル・ジェラン
セパージュ:シラー主体 ヴィオニエ少々
赤系果実の香り・乾燥ハーブのニュアンス・少しの還元香を最初の香りを感じ、口に含んでみると、果実の甘みを口いっぱいに感じました。骨格もしっかりしており、石灰のインスピレーションを感じながらも、余韻も長くタンニンもきめ細かいワインでした。
No.5 Cote Rotie 2004 ピエール・ガイヤール
セパージュ:シラー主体
黒系果実のコンポート・コショウの様なスパイス・少量の木炭のニュアンスを感じ、タンニンも細かくミネラルもしっかりありました。余韻も長く、太陽のような暖かいイメージがあるワインでした。
No.6 Cote Rotie Brune Et Blande 1989 ギガル
セパージュ:シラー100%
このワインは僕と殆ど同い年なので、頂く前から少し感慨深いものがありました。上記で説明させて頂いたコート・ブロンドとコート・ブリュンヌで作られたシラーを半分ずつ使用しているようです。
口に入った瞬間強烈な果実のニュアンスを感じ、石灰・ハーブ・スパイス系の香りが抜けていきます。優しい酸味と細かいタンニン・長い余韻の最中でも感じる果実味、リコルクされて若々しさを取り戻したかのような、フレッシュで力強い味わいを感じました。
No.7 Cote Rotie 1976 シャプティエ
セパージュ:シラー100%
ラズベリーの様な赤系果実のニュアンスを感じつつも、腐葉土っぽさもあり、酸味・甘み・ミネラルが渾然一体となって深み・複雑味を作り上げている、そんなイメージを持ちました。果実味もしっかりと残っており、歴史を感じる事の出来る一杯でした。
コート・ロティの中では“No.6 Cote Rotie Brune Et Blande 1989 ギガル”が二人ともども一番のオススメでした。しかし、あそこまで果実味の強いシラーは初めてで、ピノ・ノワールのようでした。
以上、今回のシャンパーニュ&コート・ロティ特集でした。実際はこの他にも、番外編と題しましていくつかワインを空けておりましたが、そこは参加されてからのお楽しみと言う事で。
次回ワイン会も、皆様の御参加心よりお待ちしております。
↑リコルクされたもの と されてないもの