今回提案させていただくワイン
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今回のワイン生産者情報
http://www.racines.co.jp/producer/france/champagne/laherte_freres.html
●ラエルト・フレール
「ビオディナミというのは、
実践している本人のセンスが問われる農法だと思うんだ」
ワイナート65号より抜粋
鋭い感性を持つビオディナミの実践家であり、シャンパーニュの次世代を担う期待の作り手です。古代品種の保守にも取り組んでおり、自由な感性をもつ独創的な作り手です。
(参照http://margo3020.jugem.jp/?month=201302)
●ガヌヴァ
「アンファン・テリーブル(異端児)」
ワイナート74号より抜粋
ジュラ地方で古くからワイン造りをする名家であり、ビオディナミスト。古木や古い品種を守り、精錬されたワインを醸します。常軌を逸した挑戦をし続けておりますが、明確なビジョンを持っておりジュラ地方に新たな風をもたらし続けています。
(https://www.enoteca.co.jp/item/list?_producer=241) 写真はエマニエル・ルジェ氏
●ジョルジュ・ジャイエ(エマニュエル・ルジェ)
「自己主張は言葉ではなく作品をもってする」
ワイナート41号より抜粋
かの有名なアンリ・ジャイエの兄で、エマニュエル・ルジェの伯父にあたるジョルジュ・ジャイエ。現在はエマニュエル・ルジェ氏が彼のワインを造っています。自立的で動的な洗練というべきワインを造ります。
薫風爽やかな時節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
お世話になります。尾張屋の住廣です。
今回のワイン会は、エマニュエル・ルジェ氏のエシェゾーのヴィンテージ違いの飲み比べと、フランソワ・ガヌヴァ氏の古木ジュラを畑違いでの飲み比べとなっております。
前回から、いろいろ頑張っている尾張屋ですが、後のことは一切考えておりません(笑)
毎回全力投球で突っ走っております~。
今回の目玉はなんと言っても
ジョルジュ・ジャイエ氏のエシェゾーです。
ブルゴーニュでもトップクラスの作り手で、かのアンリ・ジャイエの兄、またエマニュエル・ルジェの伯父でもあるジョルジュ・ジャイエ氏。
そのワインは、力強さと繊細さを兼ね備えた・・・素晴らしいとしか言葉で表現できないような、ある種の芸術作品のように感じられるようです。
いったいどんなワインなのでしょうか(^^)
期待に胸を膨らませ、アピリティフのシャンパーニュから.・・・・
今回も、コメントは 常務 小泉 が担当いたします。
No.1 Extra Brut Ultradition NV ラエルト・フレール
生き生きとした柑橘系や少しベリー系の果実の香りが広がり、どこか優しさを感じさせます。きめ細かな泡立ちがとても心地よく、フレッシュな風味を柔らかく包み込むような滑らかな口当たりです。たっぷりと旨みを伴った味わいで、とてもチャーミング。しかし全体に上品さは漂っていました。
No.2 Cotes du Jura Chardonnay Cuvee Florine 2011 フランソワ・ガヌヴァ
こちらは樹齢30年ほどのブドウから。
よく熟した洋ナシやリンゴの果実、ジュラ特有のシャープな酸、豊かなミネラルを香りから感じられます。とても透明感があり見晴らしがよく、ジューシーな味わい。ガヌヴァが造るワインの中で一番樹齢が若いキュヴェですが、しっかりとしてコクをも感じられ非常にバランスの良い素晴らしいシャルドネです。
No.3 Cotes du Jura Chardonnay Les Grands Teppes VV 2011 フランソワ・ガヌヴァ
こちらは樹齢97年のブドウから。
ジュラでは100年近くの古樹もよくみられます。フロリーヌと同じようにジュラらしい酸、ミネラルのレベルが高く純真な香り、味わいを感じます。その中に古樹ならではの深遠な味わいが漂い、複雑性に富んでいます。私がジュラの魅力にとりつかれた思い出のワイン。いつ飲んでも素晴らしさは変わりません。ガヌヴァが造るワインは、世界的に見てもトップレベルだと思います。
No.4 Cotes du Jura Chardonnay Les Chalasses VV 2011 フランソワ・ガヌヴァ
こちらは樹齢114年のブドウから。
すべてにおいて密度が詰まってあり、高いレベルでバランスが整っています。次から次へと様々な香り、味わいが溢れてきました。飲むたびに表情が違い奥深さを感じます。
濃厚な味わいですがアフターは軽やかで、心地よい風味がずっと続いていきます。まさしくジュラのグランクリュ的な偉大さを存分に楽しめました。ジュラは素晴らしい。
と、ジュラ好きな小泉にはたまらないラインナップのようでした・・・・。
最近取り扱いを増やしておりますが、この生産者が第一歩目だったんですね~。
では、次からはジョルジュ・ジャイエ氏の登場です。
No.5 Echezeau 2007 ジョルジュ・ジャイエ (エマニュエル・ルジェ)
適度に熟した果実と上品な酸、とても細かく滑らかなタンニンが溶け合っておりなんとも言えない香りをしています。全体に角がとれ、纏まりがあり、すべすべした心地よい口当たり、重力を感じさせない滑らかさがこのワインに見られます。アタックからアフターまで品のある風味が漂っています。
No.6 Echezeau 2008 ジョルジュ・ジャイエ (エマニュエル・ルジェ)
控えめですがベリー系の果実と品のある酸、ミネラルを感じます。しかしどこか未熟感を思わすニュアンスも。全体にボリュームも控えめで、内向的な性格です。正直エシェゾーの風格はなく、あまりポテンシャルを感じません。なぜだろう?2008年は失敗したのだろうかと思うほど、偉大さがありません。
No.7 Echezeau 2009 ジョルジュ・ジャイエ (エマニュエル・ルジェ)
複雑性のある果実と控えめですがとても品のある酸、たっぷりとした旨みを感じます。全体にレベルが高く、また今現在豊かで明るい表情をしています。これぞエシェゾー。親近感がありながらも深遠さもあり、柔らかでありながら力強く、全ての要素が一体となっています。”素晴らしい”の一言。
では、今回も ~☆番外編☆~ です(^o^)/ 今回は何が出てきたのでしょうか? 楽しみです。 |
番外編1
ブリュット・ミレジム 2004 フォリアージュ
熟した果実と心地よい酸、ミネラルに富み複雑性のある香りが広がります。熟成からの深みあるコクと少しモカフレーヴァーが漂い、ブドウ本来のエネルギーが溢れ、全体のバランスも良くしっかりとした個性ある味わいが素晴らしい。
番外編2
シャトー・デュアール・ミロン 2008
穏やかで優しく繊細さを感じる果実と酸のバランスが心地よい。とても落ち着きがあり、静かなる強さも垣間見ることができ、強さも感じられますが非常にエレガントなボルドー。緻密なストラクチャーを持ち、フィネスある味わい。
番外編3
コート・デュ・ローヌ・ルージュ・レゼルヴ 2006 CH フォンサレット
たっぷりと熟した果実に胡椒のようなスパイス・根系の甘苦系スパイスも感じることができます。酸も適度に感じられ、きめ細かい繊細な口当たりで、力強い果実が口いっぱいに広がります。
エマニュエル・レイノーらしいエレガントなグルナッシュの世界観がしっかりと表現され、他にはない柔らかな旨み、きめ細かな味わいに魅了されます。
以上が今回のワイン会で、飲んでいただいたワインです。
このように色々な番外編が登場しますので、またの御参加&初めての御参加、心よりお待ち申し上げております。
今後とも、尾張屋をよろしくお願いいたします。
尾張屋
住廣 亮介