今回は 弊店社長の息子 真人くんの凱旋帰還ワイン会ということもあり、弊店内で勝手に盛り上がってしまい、お客様に楽しんで頂けるか少々不安な要素もあったのですが 充分に楽しんで頂けたようで スタッフ全員大変有難く思っております。

今回は、真人くんが 修業していたフランスはブルゴーニュの代表的な場所、
★ ニュイ・サン・ジョルジュのワインの特集でした。

既にご存知かと思いますが ニュイ・サン・ジョルジュとは、ロマネ・コンティを生産するヴォーヌ・ロマネ村など、ブルゴーニュでも最も高価な赤ワインを産するコート・ド・ニュイ地区の中心都市で、ワイン産業の中心であるとともに集散地の役割を果たしている。この町自身も、隣のプリモー・プリッセ村との共有で村名AOCニュイ・サン・ジョルジュを持っている。赤ワインと白ワインが生産されるが、白ワインはわずか2%だけで、大半は赤ワインである。ぶどう畑は308haあり、ブルゴーニュの村名AOCのなかでは比較的多い。特級はなく、最高は1級であるが、赤ワインはピノ・ノワール、白ワインはシャルドネのみの単品種から作られ、赤ワインはブルゴーニュワインのなかでも、男性的な力強いワインとして知られている。

では、今回のご案内ワインリストは・・・

★BOLLINGER ROSE  〜ボランジェ ロゼ
★POUILLY FUSSE FINE JOSEPHINE 2006
   〜プイイ・フュイッセ・フィーヌ・ジョセフィーヌ (ドメーヌ・コルディエ)
★NUITS SAINT GEORGES 1er 2006
   〜ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ (プリューレ・ロック)
★NUITS SAINT GEORGES 1er AUX MURGERS 2006
   〜ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・オー・ミュルジュ (シルヴァン・カティアール)
★NUITS SAINT GEORGES 2006
   〜ニュイ・サン・ジョルジュ (エマニュエル・ルジェ)
★NUITS SAINT GEORGES 1er LES VAUCRAINS 1996
   〜ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴォクラン (ベルナール・アンブロワーズ)
★NUITS SAINT GEORGES 1er LES BOUDOTS 1989
   〜ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ブード (ノエラ・ジョルジュ)
★POUILLY FUISSE JULIETTE LA GRANDE 2006
   〜プイイ・フュイッセ・ジュリエット・ラ・グランド (ドメーヌ・コルディエ)



では ご報告・・・・

◆初めまして!そして お久しぶりです。
皆様には お知らせ済みだと思いますが、フランスに3年、東京のワイン屋に3年、計6年の修業を終え、OWARIYAに戻ってきました、息子の小泉真人です。
これからは 私がワイン会のご報告をさせて頂きますので 宜しくお願い致します。

4ヶ月ぶりとなりました 今回のワイン会は マコンのプイィ・フュイッセとニュイ・サン・ジョルジュをテーマに皆様と楽しい時間を過ごしました。
素晴らしい時間を過ごさせて頂き、皆様に感謝です!ありがとうございます!

では ワイン達はどうだったでしょうか??ご報告です。

まずアペリティフに淡いピンク色の「NV ボランジェ・ブリュット・ロゼ」を。
熟したカリニャン、洋梨の香りに かすかにベリー系の香りが立ち昇ります。泡もワインに溶け込み クリーミーで口当たり優しく、完熟した果実達が口に広がります。やはり ボランジェは豊満で 力強さ、コクのあるシャンパーニュでした。

次にOWARIYAお薦めのドメーヌ、コルディエの「プイィ・フュイッセ・フィーヌ・ジョセフィーヌ2006」。(OWARIYAにある全てのアイテムがお薦めではありますが^^;)
熟した洋梨とヴァニラの香りにバターのような濃厚な香りを感じます。この香り、味わい、まさに 小ぶりバタール・モンラッシェです。

続きまして 「ニュイ・サン・ジュルジュ」プリューレ・ロックの「ニュイ・サン・ジョルジュ・1er 2006」はクリアーで透明感ある香りと味わいでフレッシュな果実味と酸が綺麗にアフターまで続きます。エレガントという言葉が似合うワインです。
そして 2番手は 「シルヴァン・カティアールのニュイ・サン・ジョルジュ・1er・オー・ミュルジュ2006」の登場です。シルヴァン・カティアールらしく、ベリーのコンポートなど果実のエキス分が高く ボリューム感抜群です!
このボリュームを包み込む 優しさのあるワインです。
次に味わったワインは「エマニュエル・ルジェのニュイ・サン・ジョルジュ2006」フランボワーズ、チェリーなど果実味たっぷりの味わいに、上品で綺麗な酸が バランスよく広がります。皆様からも「凄く、品がある」という声が挙がっていましたが、本当にエマニュエル・ルジェのワインは全てにおいて、上品で優雅な味わいです。
何度かフランスで エマニュエル・ルジェにお会いしましたが、一度私のアポイントを忘れる位(笑)一日の殆どを畑で過ごす仕事熱心な素晴らしい方でした。

これからは 熟成されたニュイ・サン・ジョルジュです。
「ベルナール・マンブロワーズのニュイ・サン・ジョルジュ・1er・レ・ヴォークラン1996」。レ・ヴォークランは特級の無いニュイ・サン・ジョルジュ村の1級畑の中でも 特級にしても良いのではないかと言われてる畑の1つです。
赤系ベリーよりも 黒系ベリーを思わすエキス分高く、凝縮された香りに、様々なスパイス、土壌の香りなど複雑な香りが広がります。味わいも力強さのある 深遠なワインです。

ニュイ・サン・ジョルジュの最後を飾るのは、「ジョルジュ・ノエラのニュイ・サン・ジョルジュ・1er・レ・ブード1989年」。ドライ・フルーツ、ドライ・フラワーの香りが柔らかく広がり、クリアーで体に染み渡る味わい。皆様からも「これは良い。価格を含めて!」という声がありました。私、ジョルジュ・ノエラについて 間違いをお伝えしておりました。
もうこの生産者はワインを造ってないとお伝えしましたが 今現在も造っておられます。申し訳ございませんでした。
ノエラ違いで もう造っておられないのは、シャルル・ノエラでした。
こちらの生産者の畑はかの有名な ドメーヌ・ルロワの畑となっております。

最後のワインは お薦めの「ドメーヌ・コルディエのプイィ・フュイッセ・ジュリエット・ラ・グランド2006」。完熟した花梨や トロピカル・フルーツの香りに優しく 洸に甘味を感じる味わいで、アフターへと続きます。
この生産者はいつでも どの銘柄でも満足させてくれる優れたワインを世に出してくれているのを嬉しく そして 感謝です。

さてさて、今回のワイン会でも 番外のワイン達が皆様のお蔭で登場する事が出来ました。
まず「ヴーヴ・クリコ・ミレジム・ブリュット1989」です。ありがとうございます!熟成からの蜜や花梨など 魅力的な香りに 綺麗な酸が乗り、美味です。まだ 若さを感じる果実味が 残っていましたので シャンパーニュの底力を再確認しました。

続いて オレゴン州の「ドメーヌ・セリーヌのピノ・ノワール・ヤム・ヒル・キュヴェ2006年」。豊満な香りでベリー系のコンフィチュールなど凝縮された香り、味わいで、口当たりには洸に甘味を感じます。穏やかな酸とのバランスが良く 美味しかったです。

そして3番手には アルゼンチンのテラザス社とサンテミリオンのシュヴァル・ブランがコラボしました。「シュヴァル・デ・アンデス2001年」を頂きました。
カシス、ブラックベリーの香りに ハーブ、スパイスが加わり 深さのある香り、味わいが力強過ぎず、穏やかさを持つリッチな味わいでした。
アルゼンチンワインも今後 このワインのように素晴らしいワインが生まれることでしょう!楽しみです^^

ボルドー系品種のワインが続きます。
サンテミリオンの「シャトー・トロット・ヴィエイユ2003年」です。
2003年を感じる熟した果実のコンポート・コンフィチュールにヴァニラの香りが広がります。このワインを頂き お肉が食べたいと一番に頭に浮かびました。ワインの持つミネラル(鉄分)がそう思わせたようです(笑)

最後に私がフランスで働いていましたドメーヌ、アンリ・リシャールの「シャルム・シャンベルタン1981年」を皆様に飲んで頂きたいと思い、持って参りました。瓶詰めしてから ドメーヌのセラーで25年1度も動かす事無く熟成を経た味わいは 優しく、エレガントでピュアな味わいでした。
1981年と30年近く経っていますが、美味しかったです。ワインの状態が良いと想像以上の味わいを感じさせてくれますね!

今回 8本のワインを予定しておりましたが 結局12本も頂く事が出来ました。全てにおいて個性があり、美味しかったです。
これも皆様のお蔭です。ありがとうございます。そしてこれからも 宜しくお願い致します。本当に楽しい時間でした!
小泉 真人

ということで 次回のご案内もお楽しみに^0^/