今回は蔵出しブルゴーニュ特集で、小さなDRCと呼ばれる、『ドメーヌ・ロベール・アルヌー特集』のワイン会でした。 こちらのドメーヌはヴォーヌ・ロマネ村きっての歴史ある造り手であり、小さいなDRCと呼ばれる程、最高の区画に畑を所有しています。 その畑、村ごとに楽しみました^^!
まずはアペリティフのシャンパーニュ。 今最も注目されている若手生産者「べレッシュ」のエクストラ・ブリュット・レゼルヴです。36ヶ月もの間 熟成され、ドサージュもなしで、造られた味わいは果実のピュアな味わいと熟成からの複雑味など調和し、力強く そして優しさのある泡が包み込みます。 それでは ロベール・アルヌーのオンパレードの始まりです。 ニュイ・サン・ジョルジュ村から「レ・プロセ」畑の1995年。「クロ・デ・コルヴェ・パジェ」畑の1995年です。共に香りが穏やかに広がり、ドライフラワーなどのニュアンスと薔薇の香りが漂います。「レ・プロセ」は全体のバランスが良く、優しく鍛錬されており、「クロ・デ・コルヴェ・パジェ」は力強さがあり、深みのある味わいでした。 次にはヴォーヌ・ロマネ村の「オー・レイニョ」畑の1998年。「オー・レイニョ」はプルミエクリュ畑でも最高の立地にあり、ラ・ロマネ畑の上部に位置します。 ミネラル感とシャープな酸、まろやかな果実味と個性豊かでボリューム感あるふくよかな味わいでした。 そして これからは全てグラン・クリュ畑です。 まずは「エシェゾー」の1995年。そして「クロ・ド・ヴージョ」1988年。最後には「ロマネ・サン・ヴィヴァン」の1988年です。 「エシェゾー」はまだ 若さのある力強い果実味と熟成からの落ち着いた味わいが上手く調和していました。若さと熟成の丁度 間で2つの特徴が綺麗に味わえます。 そして1988年シリーズ。 「クロ・ド・ヴージョ」はドライフラワーやドライフルーツが支配的で、優しく 柔らか味のある香りが広がります。 とても複雑味のある魅力的なワインでした。 「ロマネ・サン・ヴィヴァン」は、まだまだ豊富な果実味を持ち、深慮でボリューム感の豊かな味わいです。 非常に官能的であり、純粋な味わいに心躍りました。 このようにヴィンテージ、畑の違いで飲み比べると土地の味わいや気候を感じられ、凄く楽しく 皆様と一緒に時間を過ごせました。 今回の番外は 「シャトー・ラグランジュ2008年」と、アペリティフでも頂いた「ベルジュ」が造る「ブランド・ブラン・シャルドネ・レ・ボールガール」の2本がご提供されました。ありがとうございます! シャトー・ラグランジュ2008年は まだ 若さ溢れる味わいで 生き生きとした果実味、酸、まろやかな口当たりを感じ、今後が楽しみなワインだと思いました。ベルシュの ブランド・ブランも36ヶ月の熟成、プラス、ドサージュなしですが、厚み、果実感のボリューム感があり、シャンパーニュのコルトン・シャルルマーニュのようなイメージを抱きました。 今回も皆様とたくさんのワインを楽しみながら、過ごせた事に感謝致します。 今年も数ヶ月過ぎましたが また素敵な時間を ご一緒に、宜しくお願い致します。
小泉真人
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