今回のワイン会は 『コルトンの丘』特集でした。
コルトンの丘は コート・ド・ボーヌ地区に位置し、赤白共に グラン・クリュ畑が広がっています。
160haという広大な畑には コルトン畑(主に赤ワイン)と、 コルトン・シャルルマーニュ畑(白ワイン)の2つで構成され、多くの 生産者が所有し、いくつものクリマ(区画)があり、一言では説明できない多様なワインが造られています。
その中で少しでも理解していただけるワイン達を厳選し、楽しんで頂けたでしょうか?では ご報告していきます。

◆ご提案ワインリスト


CORTONコルトン CHARLEMAGNEシャルルマーニュ 2007 マルク・コラン
CORTONコルトン CHARLEMAGNEシャルルマーニュ 2005 モレ・ブラン
CORTONコルトン CHARLEMAGNEシャルルマーニュ 2005 シモン・ビーズ
CORTONコルトン CHARLEMAGNEシャルルマーニュ 1999 ルイ・ラトゥール
CORTONコルトン CHARLEMAGNEシャルルマーニュ 1997 ボノー・デュ・マルトレ
CORTONコルトン RENARDESルナルド 2004 フランソワ・ゲ
CORTONコルトン RENARDESルナルド 1998 フランソワ・ゲ




今回アペリティフはなく、1本目から飛ばしていきます!
CORTONコルトン CHARLEMAGNEシャルルマーニュ 2007 マルク・コランを。マルク・コランはサン・トーバン村にあるドメーヌで、特に白ワイン造りで素晴らしいワインを造ります。フレッシュな柑橘系と 林檎の香りや華やかな白い花の香が広がり、シャープな酸を包み2007年らしいチャーミングで柔らかみのある味わいでした。次は、

CORTONコルトン CHARLEMAGNEシャルルマーニュ 2005 モレ・ブランを。モレ・ブランの当主ピエール・モレは かの有名なドメーヌ・ルフレーヴの醸造責任者でもあった人物です。濃厚な洋梨などの果実と、とても力強いボリューム感があり、肉厚のコルトン・シャルルマーニュ。ふくよかで オイリーな質感は、豊満さを表し 深みのある味わいを楽しめました。そして 2005年をもう1本。

CORTONコルトン CHARLEMAGNEシャルルマーニュ 2005 シモン・ビーズ。サヴィ二ィ・レ・ボーヌ村を代表する造り手であり、コルトン・シャルルマーニュ畑は標高の高いペルナン・ヴェルジュレス村に所有しています。香りからミネラルを感じる香り、柑橘系の果実とシャープな酸を感じ、とてもタイトな味わいです。まだまだ若さを感じ、元気一杯の酸とまだ固さのあるミネラルが深みを感じさせ、今後楽しみなワインです。そして 続いては、

CORTONコルトン CHARLEMAGNEシャルルマーニュ 1999 ルイ・ラトゥール。ルイ・ラトゥールはブルゴーニュの中でも 大ドメーヌであり、コルトン・シャルルマーニュの生みの親とも言われています。ふくよかで幅の広い豊かな香りが広がり、とても強さを感じるワインです。ヴァニラ、白いスパイスなども複雑さを演出し、熟成感とフレッシュ感が調和し、バランスの良い味わいでした。
コルトン・シャルルマーニュの最後を飾るのは、

CORTONコルトン CHARLEMAGNEシャルルマーニュ 1997 ボノー・デュ・マルトレ。こちらのドメーヌはコルトン・シャルルマーニュ最大の所有者であり、最高の区画を多く所有しています。華やかな黄色い花の香りに 洋梨、林檎の熟した香り、そして スパイスが広がります。熟成からの蜜や調和されたヴァニラの香りも加わり、とても複雑で魅力的なワインです。1997年ですが、まだまだ若さを感じ、全開になるには もう少し時間が必要かもしれません。 コルトン・シャルルマーニュを代表する1本だと思いました。
これからは コルトン畑の赤ワインを2本。

CORTONコルトン RENARDESルナルド 2004 フランソワ・ゲ。フランソワ・ゲは、ショレイ・レ・ボーヌにあり、柔らかく 繊細で親しみやすさもあるワインを造ります。まずは 2004年を・・・初めから香りが全開です。赤系ベリーの完熟したチャーミングな香りに、フレッシュな薔薇、すみれを思い出す香りが広がり とても外向的です。ジューシーさ溢れる果実と コルトンらしさの土の香りがバランス良く 心に染み渡ります。そして、
CORTONコルトン RENARDES 1998 フランソワ・ゲ。こちらは ドライ・フルーツや、しおれた薔薇の深みのある香りとなっております。果実味、酸などのバランスが良く、複雑で2004年とは違い こちらから味わいを探しに行くような味わいでした。とても落ち着きのあるコルトンでした。


このように 今回のコルトン特集を皆様と楽しみ、陽気になったところで定番化となっております(?) 番外編を・・・・・・・
今回も凄いです!7本もご提供して頂きました。
まずは PULIGNYピュリニー MONTRACHETモンラッシェ 1985年 ルモワスネ。ドライ・フルーツと蜜の香りに白スパイスを感じ、どっしりとした骨格のある素晴らしい味わいでした。そしてBATARDバタール MONTRACHETモンラッシェ 1991年 アンリ・ド・バエーズ
洋梨などまだフレッシュ感のある果実と 蜜、バターのニュアンスがあり、時間と共に深みを増していきます。バタールの特徴をうまく表現された素晴らしい味わいでした。そして 次はシャンパーニュ。
次から次へと素晴らしいワイン達が 開いていきます。CHARDONNAYシャルドネ BRUTブリュット NATUREナチュール LES BEAUXボー REGARDSルガール ベルッシュ です。冷やす時間もなく セラーの温度で抜栓しましたが、バランス力のあるピュアな果実とふくよかさ、そして、全体を支える酸が心地良く いつでも楽しませてくれる味わいです。今後もっと評価される造り手でしょう。
まだ 行きます・・・・
MACONマコン VERZEヴェルゼ 2008年 ルフレーヴ。フレッシュさと ルフレーヴらしいクリアな酸、ミネラルがあり、全体のバランスは見事でした。
そしてロワール地方で、新井順子さんが造るワイン達を3本。
TOURAINEトゥーレーヌ SAVIGNONソーヴィニヨン BLANCブラン 2006年。
CUVEキュヴェ KUNIKOクニコ 2006年 ROSEロゼ 2006年
ソーヴィニヨン・ブランは透明感と果実の豊かさが溢れ出し、親しみやすく 深みのある魅力満載です。
母であるクニコさんの名が付いたキュヴェ・クニコ。ガメイ種で造られるこのキュヴェはチャーミングで土壌のニュアンスを感じ 調和の取れたとても落ち着く味わいです。やはり 母 ですね。
そして ロゼ は、軽やかで チャーミングさが全面に出たフルーティな味わいです。とても豊かな果実味があり、この季節にぴったり のワインです。
今回も 本当に皆様のお蔭で 楽しく時間を過ごせ、 素晴らしいワインに出会うことが出来、嬉しく思って おります。いつもありがとうございます。
これからもどんどん魅力あるワインをご紹介できたらと  思っております。今後とも 宜しく御願い致します。
小泉真人