今回のワイン会は、2012年最初のワイン会として 2012年3月24日(土)、自然派ブルゴーニュの旗手である、『フィリップ・パカレ』の、2009年を 飲み比べながら楽しみました!
ご提案ワイン・・・・・
フィリップ・パカレ氏は 今や自然派ワインを代表する人物で、緻密で多彩な科学的知識を背景に、完成度の高い そして 魅力溢れるワインを造っています。 今回の 飲み比べは、同じ造り手、同じヴィンテージ、違うのは畑のみです。土地の本来の味わいが 綺麗に表現されていたと思いますが、どうだったでしょうか? では まずはブルゴーニュ最北端の地、シャブリ地区です。 ◆
爽やかでシャープな香りと、ミネラルを感じます。フレッシュな柑橘系の果実と 豊富なミネラルが中心に、1本筋の通った味わいです。時間と共によりふくよかに、果実感が出て来ました。繊細な酸が アフターに伸び、美しい味わいです。◆
こちらのキュヴェは珍しいピノ・ブラン種100%です。ふくよかな果実のボリュームと、黄色い花の華やかさが香ります。味わいにも果実の厚み、まろやかなミネラル、そして パカレらしい美しい酸がバランス良く 口に広がります。◆
コート・ドールの南、シャサーニュ・モンラッシェ村。熟した柑橘系のコンポートや 花の香り、ミネラルと、ボリューム感のある香りが広がります。骨格のしっかりとした味わいで、力強く 豊かな酸を 豊富な果実が 包み込みます。全体的に 大きくふくよかで、味わいには複雑味も感じられ 素晴らしいワインです。では、赤ワインに移ります。 ◆
熟したベリー系のコンポートと土の香りが柔らかく香ります。非常にジューシーでフレッシュな果実と、旨味のある果実を感じ、美しい酸がよく伸び、品格も感じる見事なバランスの味わいです。今飲んでも楽しめ、今後も楽しみなワインです。◆
プルミエ・クリュ・クラスになると 香りの雰囲気は前銘柄同様、華やかですが、奥行き感が出てきます。バリーの果実が豊かで、大地からのエネルギーを感じるミネラル、タンニンもしっかりと存在し、ポタンシャルを感じる味わいです。今でも優れていますが、今後長く熟成する強さを持っています。◆
シャンボール村らしい、華やかさ、伸びやかさのある香りが溢れていますが、ミネラルは力強く主張します。口に広がる旨味には うっとりとさせられ、バランス力にも優れ、エレガントな味わいです。あと数年後、柔らか味が増した時には、言葉が出ない程の味わいに変化しているでしょう。◆
とても複雑で、既に柔らか味のある偉大な香り。力強く、柔らかく、まろやかな広がりで、旨味の溢れる最高のブルゴーニュ味です。とてつもなく美しく、しなやかな果実。緻密で高質のタンニンと全てにおいて、プルミエ・クリュの域を遥かに超えた美酒です。◆
やはりまだ開けるには早かった感がありますが、とにかく複雑で、香りだけで うっとりとさせられます。果実、ミネラル、酸の高い次元での、バランスを取り、きのこのニュアンスも少し感じられます。緻密感、ボリューム感、存在感と圧倒させられるポテンシャルをのぞかせ、旨味とナチュラルな味わいの一体感が素晴らしく、自然に笑顔になる程の素晴らしい味わいです。全て 8アイテム、フィリップ・パカレづくしを楽しみましたが、どうでしたでしょうか?私は 全てに共通の美しい酸、気品、旨味は見事で、各アイテムの個性もそのままに表現されている世界に浸ってしまいました。 改めて 今後もずっと追っていきたい造り手さんだなと思い直しました。 皆様にも その場でお伝えしておりましたが このラインナップをそのまま3年後に楽しみたいですね・・・・どのように変化した姿になるのか、今から楽しみで仕方ありません。 本日も 番外が、2アイテム・・・・・。ありがとうございます! ◆
34年の月日が経ってますが、まだまだ若々しい果実と 透明感のある綺麗な酸を感じ、美味しいです。琥珀を拾っていると思われますが、若々しさと熟成感が共存し、バランス良く 素晴らしかったです。◆
豊かな柑橘系と洋梨のコンポートと、力強いミネラルが香り、旨味たっぷりの味わいが、口いっぱいに広がります。柔らかくもあり、しっかりとした力強さも兼ね備える魅惑のシャルドネです。素晴らしい!今回のワイン会も、皆様と魅力溢れるワイン達のお蔭で 楽しい会になりました。 ありがとうございます。 次回は シャンパーニュ、古酒を企画しようと思っておりますので、是非宜しくお願いします。
小泉 真人
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