今回のワイン会は 先月の南コート・デュ・ローヌ地方との違いを味わって頂こうと思い、北コート・デュ・ローヌ地方特集でした。
造り手は エルミタージュの魔術師と言われる、「ジャン・ルイ・シャーブ」。
皆さん 楽しんで頂けたでしょうか?

ご提案ワインです。
北コート・デュ・ローヌ地方 エルミタージュ特集
TARLANT &JEAN LOUIS CHAVE
Blandブラン de Blandブラン Extraエキストラ Brutブリュット La Vigneヴィーニュ d'Antanンタン 2000
Extraエキストラ Brutブリュット Cuveeキュヴェ Louisルイ NV
Hermitageエルミタージュ Blancブラン 2007
Hermitageエルミタージュ Rougeルージュ 2007
Hermitageエルミタージュ Rougeルージュ 2005
Hermitageエルミタージュ Rougeルージュ 2002
Hermitageエルミタージュ Rougeルージュ 1997


まずは アペリティフとして・・・・
タルランのシャンパーニュを・・・タルランとは、1687年から続く、伝統あるRMで、「自然を敬い、その土地の持つ力をありのまま表現する」という思想を3世紀に渡り、受け継がれて来ました。「グラヴィティフロー」といわれる重力を利用し、果実やワインを移動させる方法を取る等、葡萄の繊細な個性を損なわずにエレガントで 特徴のあるものに仕上げます。

で、タルランのBlandブラン de Blandブラン Extraエキストラ Brutブリュット La Vigneヴィーニュ 'Antanンタン 2000
林檎の香りや フローラル、2000年という年月にも関わらず、生き生きとした香りが漂ってきました。とても繊細で 綺麗な酸、ナッツのようなコクもあり、ミネラルも豊富でした。泡が消えた後も 白ワインとして充分楽しめるようなワインです。
次に Extraエキストラ Brutブリュット Cuveeキュヴェ Louisルイ NV。新樽で 一次醗酵を行なっているという事で、香りを嗅いだ瞬間、複雑で力強さを感じました。ヴァニラ、トースト、熟した様々なフルーツの香り、次は細く、滑らかな舌触り、力づよさ中に、エレガントさがあり、アフターに蜂蜜のような 甘味を感じる事が出来、とてもまったりできました。セパージュは ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%です。

ここから本番、ジャン・ルイ・シャーブです。
今、ローヌでは神聖地とされている造り手です。エルミタージュの魔術師と呼ばれており、通常畑ごとに造られますが、ジャン・ルイ・シャーブは「エルミタージュは アッサン・ブラージュのワインである」と いう信念に基づき、6〜7ある畑をブレンドし、最高のワインを造りあげます。
Hermitageエルミタージュ Blancブラン 2007は、マルサンヌと ルーサンヌによって造られた白ワイン。とてもリッチな香り、洋ナシや白桃のコンポートした様な香りが漂い、味わいは ボディがしっかりあり、果実の凝縮感が 素晴らしく、口の中に絡みつくような柔らかさがあり、酸、ミネラルも バランス良く、5〜10年後が とても楽しみなワインでした。
個人的には 今日、このワインが一番好きでした。

Hermitageエルミタージュ Rougeルージュ 2007は、黒いベリーやハーブの香りが グラスに鼻をつけた瞬間漂ってきました。濃厚な果実感が味の想像を掻き立てます。味わいは、野性味、 スパイシーさがあり、しっかりと シラーという葡萄の個性が感じられるワインでした。

Hermitageエルミタージュ Rougeルージュ 2005は、鼻をグラスに近づけた瞬間に漂ってくる、フローラル、黒いベリー、ハーブやスパイス。とにかく様々な要素の 凝縮された香り、早く飲んでみたいと 期待が高まりました。香りの印象を裏切らない果実の塊を飲んでいるような、凝縮感。奥に潜んでいる酸、ミネラルが心地良く、バランスを造り、力強さがありながら、それでいてエレガントなワインでした。

Hermitageエルミタージュ Rougeルージュ 2002は、ベリーやスパイスの香りは勿論のこと、このワインから きのこやなめし革の熟成した香りが感じられるようになりました。
味わいは とてもバランスが取れており、シラーのスパイシーさや フローラルな華やかさが 口の中に広がり優しいワインでした。前回同様、2002年は皆さん「わかり易いワイン」との 意見も多かったようです。

Hermitageエルミタージュ Rougeルージュ 1997は、ん?これは、ピノ・ノワールかな?と 思わせる程、ピノ・ノワールに感じる事ができるベリーやキノコ、様々なハーブの香りが広がって来ました。口に含むと とてもエレガント。いつまでも続きそうな余韻、口に残る旨味、スパイシーさが ピノ・ノワールと違うなと思わせるところでした。

ジャン・ルイ・シャーブという造り手の様々な年代のワインを比べる事が出来、とても勉強になりました。これも参加頂いた皆様のお蔭です。ありがとうございます!

さて 番外ですが、今年最後のワイン会という事で沢山のワインが登場しました。
しかも 開催が通常より 30分早く始まりましたので お帰り時刻に まだ 余裕がおありですし・・・・・^^

お客様、ありがとうございます!

VOLNAYヴォルネイ 1erプルミエ・句リュ LES MITANSミタン1992    Domaine de Moutille
ブルゴーニュ自然派の先駆けであり、「高品質なワインは 高品質な葡萄から出来ない。その為には 生きている土壌が必要である」 という信念から栽培している ドライフラワーのような香りと なめし革の香り、20年経過しているというのに とても 力づよく。シラーという品種を飲んだ後だったので よりエレガントに感じました。

OREMUSオレムス TOKAJIトカイ DRYドライ    MANDOLAS
スペインのウニコで有名なヴェガ・シシリアが手掛けるハンガリーのワイン。フルミントという品種を 100%使用し、ハンガリーオーク新樽で造られます。
とても ふくよかな香り、オレンジ等の柑橘系の香りや ヴァニラ、スモーキーさも 感じられます。ミネラル、酸が しっかりあり、濃厚な果実が 口の中に広がり、甘味がほんのりと後から感じられました。デザートと 合わせても面白そうなワインです。

そして 尾張屋から・・・

CHAMPAGNEシャンパーニュ BARONSバロン DE ROTHSHILDロートシルト BRUTブリュット NVノン・ヴィンテージ
5大シャトーの、ムートン・ロートシルトで有名な ロスチャイルド・ファミリーが一家の功績として世界で最も名高いワインの1つであるシャンパーニュを造ろうと考案され、造られたシャンパーニュ。ハーブや 花の香り、檸檬などの柑橘系のフレッシュな香りが漂って来ました。泡は きめ細かく、爽やかで キレのある酸が、何杯でも口にグラスを運ばせてくれそうです。ピノ・ノワール、ピノ・ムニエも25%づつ入っているからか、しっかりとコクもあり、とてもバランスの良いシャンパーニュでした。

CHATEAUシャトー LE PUYピュイ MARIEマリー CECILEセシル 2008年  CH・LE・PUY
ボルドーの右岸、コート・ド・フランに位置し、400年以上前から 化学薬品を一切使用せず ワイン造りを続けているシャトー・ル・ピュイ。マリー・セシルは、セミヨン種100%。全て手摘み、補糖、人口酵母の添加は勿論、濾過、清澄、仕上げのSo2を一切使用しないという徹底振り。
檸檬、パイナップルのような香りが優しく香り、ほんのりと甘さを感じさせる香りも、漂ってきました。口に含むと とってもドライ。そして 素朴で どこか品のある味わいで、飲んでいくほどに、やみつきになってしまうようなワインでした。
初夏に 木陰の下で、読書をしながら飲みたくなるワインです。

最後に
JUSジュ DE RAISINレザン PETILLANTぺティヤン(ジュース) 2011  シモン・ビーズ
サヴィ二―・レ・ボーヌを拠点にワインを造っている、シモン・ビーズが手掛ける、シャルドネ100%のワインになる前のジュース。
まるで 完熟した林檎の蜜の香りが鼻の中に入ってきます。豊かな果実、甘いだけではなく、酸もあり、 そして ぺティヤンという事で 炭酸ガスが入っている事で、より軽状に口の中へ グラスを運ばせます。2012年は 葡萄の収穫量も少ないという事で 造られないとの事なので 2013年へ期待したいと思っています。
飲み過ぎた後には このジュースはうってつけのアイテムでした。

皆さん、本当にありがとうございました。是非又 次回、そしてこれからのワイン会、そして 尾張屋を宜しくお願いします。
初ご報告  小野塚悠也