今回のワイン会は 先月の南コート・デュ・ローヌ地方との違いを味わって頂こうと思い、北コート・デュ・ローヌ地方特集でした。 造り手は エルミタージュの魔術師と言われる、「ジャン・ルイ・シャーブ」。 皆さん 楽しんで頂けたでしょうか?
まずは アペリティフとして・・・・ タルランのシャンパーニュを・・・タルランとは、1687年から続く、伝統あるRMで、「自然を敬い、その土地の持つ力をありのまま表現する」という思想を3世紀に渡り、受け継がれて来ました。「グラヴィティフロー」といわれる重力を利用し、果実やワインを移動させる方法を取る等、葡萄の繊細な個性を損なわずにエレガントで 特徴のあるものに仕上げます。 で、タルランの 林檎の香りや フローラル、2000年という年月にも関わらず、生き生きとした香りが漂ってきました。とても繊細で 綺麗な酸、ナッツのようなコクもあり、ミネラルも豊富でした。泡が消えた後も 白ワインとして充分楽しめるようなワインです。 次に ここから本番、ジャン・ルイ・シャーブです。 今、ローヌでは神聖地とされている造り手です。エルミタージュの魔術師と呼ばれており、通常畑ごとに造られますが、ジャン・ルイ・シャーブは「エルミタージュは アッサン・ブラージュのワインである」と いう信念に基づき、6〜7ある畑をブレンドし、最高のワインを造りあげます。 個人的には 今日、このワインが一番好きでした。 味わいは とてもバランスが取れており、シラーのスパイシーさや フローラルな華やかさが 口の中に広がり優しいワインでした。前回同様、2002年は皆さん「わかり易いワイン」との 意見も多かったようです。 ジャン・ルイ・シャーブという造り手の様々な年代のワインを比べる事が出来、とても勉強になりました。これも参加頂いた皆様のお蔭です。ありがとうございます! さて 番外ですが、今年最後のワイン会という事で沢山のワインが登場しました。 しかも 開催が通常より 30分早く始まりましたので お帰り時刻に まだ 余裕がおありですし・・・・・^^ お客様、ありがとうございます! ● ブルゴーニュ自然派の先駆けであり、「高品質なワインは 高品質な葡萄から出来ない。その為には 生きている土壌が必要である」 という信念から栽培している ドライフラワーのような香りと なめし革の香り、20年経過しているというのに とても 力づよく。シラーという品種を飲んだ後だったので よりエレガントに感じました。 ● スペインのウニコで有名なヴェガ・シシリアが手掛けるハンガリーのワイン。フルミントという品種を 100%使用し、ハンガリーオーク新樽で造られます。 とても ふくよかな香り、オレンジ等の柑橘系の香りや ヴァニラ、スモーキーさも 感じられます。ミネラル、酸が しっかりあり、濃厚な果実が 口の中に広がり、甘味がほんのりと後から感じられました。デザートと 合わせても面白そうなワインです。 そして 尾張屋から・・・ ● 5大シャトーの、ムートン・ロートシルトで有名な ロスチャイルド・ファミリーが一家の功績として世界で最も名高いワインの1つであるシャンパーニュを造ろうと考案され、造られたシャンパーニュ。ハーブや 花の香り、檸檬などの柑橘系のフレッシュな香りが漂って来ました。泡は きめ細かく、爽やかで キレのある酸が、何杯でも口にグラスを運ばせてくれそうです。ピノ・ノワール、ピノ・ムニエも25%づつ入っているからか、しっかりとコクもあり、とてもバランスの良いシャンパーニュでした。 ● ボルドーの右岸、コート・ド・フランに位置し、400年以上前から 化学薬品を一切使用せず ワイン造りを続けているシャトー・ル・ピュイ。マリー・セシルは、セミヨン種100%。全て手摘み、補糖、人口酵母の添加は勿論、濾過、清澄、仕上げのSo2を一切使用しないという徹底振り。 檸檬、パイナップルのような香りが優しく香り、ほんのりと甘さを感じさせる香りも、漂ってきました。口に含むと とってもドライ。そして 素朴で どこか品のある味わいで、飲んでいくほどに、やみつきになってしまうようなワインでした。 初夏に 木陰の下で、読書をしながら飲みたくなるワインです。 最後に ● サヴィ二―・レ・ボーヌを拠点にワインを造っている、シモン・ビーズが手掛ける、シャルドネ100%のワインになる前のジュース。 まるで 完熟した林檎の蜜の香りが鼻の中に入ってきます。豊かな果実、甘いだけではなく、酸もあり、 そして ぺティヤンという事で 炭酸ガスが入っている事で、より軽状に口の中へ グラスを運ばせます。2012年は 葡萄の収穫量も少ないという事で 造られないとの事なので 2013年へ期待したいと思っています。 飲み過ぎた後には このジュースはうってつけのアイテムでした。 皆さん、本当にありがとうございました。是非又 次回、そしてこれからのワイン会、そして 尾張屋を宜しくお願いします。
初ご報告 小野塚悠也
|